Interview先輩社員の声

知財 俣木 祐子

Profile

  • 尾池工業株式会社
  • 2010年4月入社
  • 事業本部 知的財産部知的財産課
  • 応用化学工学専攻
  • 主任部員

大学では応用化学工学を専攻。歴史の長さに惹かれて入社。
ディスプレイ材料の開発職を7年、建材などの工業材料の開発職を2年勤める。
4年前から知的財産部に所属し、現在は全社の知財に関わる業務に従事している。

知財の仕事は、発明者と特許庁をつなぐ役割。
特許取得できた時はほっとします。

現在、私は知財の仕事をしています。知財の仕事は、当社の製品に関する発明について特許出願したり、現在開発中のものに対して、先行する他の特許に触れていないかどうか調べる特許調査が主な仕事です。
特許を取得しようとなってから特許出願するまで、開発担当者と一緒に協議しながら、発明という特許の形にまとめていき、特許出願が完了した時にはやりがいを感じます。
また、特許出願したらすぐに権利になるというわけではなく、特許出願後も権利化するまでに特許庁とさまざまなやり取りが必要になります。
そうした特許庁からの各種通知に対応することを中間処理といいますが、多くの場合、特許庁からこういう理由で特許査定できませんと拒絶理由通知が出されるので、それに対し、特許を取得するためにはどのように対応すればよいか、ひとつひとつ検討して解決させていく必要があるのです。
具体的な内容は当然社内の開発担当者の方が詳しいので、出願内容について打合せを行って、特許庁へ意見書を出したり、特許請求の範囲等を補正したりして手続きを行い、権利化へ向けて進めていくことになります。
知財の仕事は、社内の発明者と特許庁との間をつなぐ役割があります。特許出願が無事に権利化できた時は、うれしいというよりもほっとします。

表現したいことを適切に言葉にできているか、
言葉の意味を正しく理解できているか気にするようになりました。

知財の仕事をするようになって、以前より言葉について強く意識するようになりました。
表現したいことを適切に言葉にできているか、言葉の意味を正しく理解できているか気にするようになりました。
私自身も以前、開発に所属していたこともあり、開発担当者と話をしていても、こういうことかなと自分で判断しそうになるんですけど、情報や技術はどんどん更新されていくので、当時の知識で分かったつもりになっていないか気をつけるようにしています。
発明の開発担当者と話をしないといけない仕事なので、話が通じるように、自分もある程度その分野について調べたりして学び、わからないところは詳しい人に訊いたりして、知識をアップデートしています。
また、コミュニケーションを取る際は、相手の話をしっかり最後まで聴くように心がけています。特許出願について開発担当者と話をする際には特に気を付けるようにしています。
特許権は、発明の保護と利用を図ることで産業の発達に寄与することを目的としたものです。そのため、私が担当している仕事も社会の産業の発達に寄与する仕事だと感じています。

知財部員としてスキルアップして、
自分の成長が会社の成長につながるように取り組んでいきたい。

私は知財に配属されてから、今でやっと5年目入ったところで、まだそんなに長くありません。担当した案件数もまだまだ少なく、特許出願、中間処理対応、特許調査等、全体的にもっと経験を増やしていき、知財部員としてスキルアップして、自分の成長が会社の成長につながるように取り組んでいきたいと思っています。
また、外国出願等の場面では英語力も必要になります。ずっと苦手意識があって避けてきたんですが、今は本気で英語を勉強したいと思っています。
最近はAI翻訳などテクノロジーの力で補完されている部分もありますが、専門用語的な部分も学んでいかないといけないと感じています。
この会社には、何でも自分からこれやりたいと言う人の方が向いていると思います。言われたことをやっておけばいいというわけではないですし、逆にどんどんやりたいという意欲がある人にはどんどんチャンスが与えられる、そんなところです。
主体的に積極的に行動できる人には、すごくいいところだと思いますよ。