Core competenceコアコンピタンス

OIKEのものづくり

いろんな形で製品に息づく、
高度なコーティング技術

コーティング、薄膜の技術と聞いて、どんな製品の、どんな箇所に使用されているイメージを持ちますか? 

OIKEでは「真空蒸着」「スパッタリング」「ウェットコーティング」の3つのテクノロジーを駆使することで、あらゆる分野のモノづくりを支えてきました。
例えば、「化粧品の外装のように、シルバーやゴールドで高級感を醸し出したい」「伝統工芸品で金銀箔・粉で美しさを表現したい」といったニーズに応えることから、フィルムに電気を通す技術を使ってエレクトロニクスや建材分野への進出も果たしています。
その使用用途はまさに無限大。
アイデア次第で、世界でたったひとつしかないモノづくりを実現することも可能なのです。

OIKEのコアテクノロジー

真空蒸着(ドライコーティング)

真空(10-2Pa以下の圧力)状態で金属、酸化物、硫化物などの蒸発材料を加熱して気化させ、フィルムに薄膜を形成する技術です。金属などの持つさまざまな機能を付加することができます。

蒸着方式:
抵抗加熱 / 高周波誘導加熱 / エレクトロンビーム加熱

スパッタリング
(ドライコーティング)

真空(10-1Pa以下の圧力)状態でイオン化した高エネルギー粒子をターゲットに衝突させることにより、ターゲットを構成する成分が粒子としてたたき出されます。この粒子をフィルム表面に付着させる技術です。

成膜方式:
DCマグネトロン / MFマグネトロン

ウェットコーティング

有機化合物および無機化合物を塗料化。種々の塗工方式を用い、フィルムに塗液を薄膜状に塗布する技術です。

  • クリーン度:クラス100
  • 塗工・乾燥・硬化・粘着・ラミ
塗工方式:
グラビアコート / リバースコート
キスリバースグラビアコート / ダイコート

最高峰の技術力

世界トップレベルの技術力で
世の中のありとあらゆるものに
様々な機能を付加

機能材料分野

タッチパネルなどのエレクトロニクス分野をはじめ、あらゆる機能材料分野をターゲットにした事業領域。 中でも、ITOフィルム(透明導電性フィルム)においては当社の基幹事業として、様々な研究・開発が活発に行われています。
また、ITOフィルムのような複合フィルムの設計開発から生産・販売までを一元的に行える設備を有している企業は非常に稀な存在であり、 些細な要望にもフレキシブルに対応する姿勢が評価され、数多くの企業から厚い信頼を得ています。

この事業分野は成長著しい分野でもある一方で、競争が激化しているのも事実です。
そのため、この技術分野における更なる技術革新・勢力拡大を目指し、その具体的な取り組みとして、「OIKE 透明導電性フィルムワールド(図参照)」を掲げています。
基盤技術の延長線上であるハードコートフィルムやハイバリアフィルムを活用し、 グリッド電極を形成し、カーボンナノチューブや導電性ナノ粒子を製品化することで、 さらに軽く薄くそして省エネを実現する製品を生み出すことができるはずです。
有機薄膜太陽電池や有機EL照明など次世代環境製品の実用化、メディカル分野への応用と、尾池工業の技術はどんどん広がります。

包装材料分野

食料品や化粧品など、変質を防がなければならない商品を守る技術を事業領域とする。
外界の湿気や外気、光線遮断することや、保香性や耐久薬品性など高めるために、当社の蒸着技術が活かされています。

加飾材料分野

金糸・銀糸の製造により、京都の西陣織を代表とする伝統工芸品などに輝きを与える技術を事業領域とする。
プラチナを蒸着させた貴金属糸の実現や、抗菌作用を有する機能性金銀糸の開発などにより、
衣料品だけではなくインテリア材としての利用価値などにも注目されている分野です。

また人目をパッと惹くこと、上質感を与えること、そんな意匠性を付加する技術を事業領域とする。
インキなどでは対応できない表現を、転写や蒸着によって実現します。

今後、更なる飛躍が
期待される製品領域

成形用蒸着フィルム
(エコモールド)
プラスチック等の表面に金属に似たフォルムを蒸着させることにより、
金属さながらの光沢を実現させることが可能な製品。
従来までは、 メッキなどの化学薬品に依存していた分野ですが、
このエコモールドを使用することでコスト削減のみならず、
毒性の強い材料を使用する必要がないことから高い環境性能をも実現しています。
機能性転写フィルム(STEPフィルム)
アクリルやプラスチックの樹脂素材に転写することにより意匠性だ1ナではない、
様々な機能を付加することができます。
その付加機能は、「耐擦傷性」や「防汚性」「紫外線カット性」などは言うに及ばず、「透明導電性」や「電磁波シールド性」「熱線遮断性」など非常に多様な付加価値を生み出します。
リーフパウダー
フィルムではなく、 ナノレベルの厚みを有した鱗片状の蒸着微粉。
従来までの微粉は球状のものが主流で、 そのため球と球の間にわずかに
スキマが生じることで、 反射性などにおいて課題がありましたが、
鱗片状にすることで緻密感やフリップフロップ性を付与することが可能となります。

その他、具体的な製品につきましては
「コーポレートサイト」をご参照ください。

コーポレートサイト